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子どものアレルギーは、3歳までは約5割、小学校入学頃までには80~90%が治ります。しかし治るためには、専門医による治療や食物経口負荷試験、原因となる食べ物への対応が必要です。
一般的に子どものアレルギーは、食物アレルギーやアトピー性皮膚炎、気管支喘息が有名です。「このまま一生治らないかも知れない」と不安に感じる方も多いかも知れません。
本記事では、そんな不安を解消できるような情報を解説します。
1. 子どものアレルギーについて
1-1. 代表的なアレルギー4種類
一般的に子どものアレルギーのパターンで多いのは、以下の4種類です。
アレルギーの種類 | 特徴 | |
1 | 食物アレルギー | 代表的なアレルゲンには、小麦や卵、そば、大豆等があります |
2 | アトピー性皮膚炎 | 痛みのある湿疹が、左右対称に起こる皮膚の疾患です |
3 | アレルギー性鼻炎・花粉症 | 症状には、鼻水や鼻詰まり、くしゃみ、目のかゆみ、充血があります |
4 | 気管支喘息 | 夜間や早朝に症状を起こしヤやすいという特徴があります |
1-2. 必ず表示されるアレルギー物質8品目
加工食品で表示が義務づけられているアレルギー物質は、以下の8品目です。これらは、特定原材料といいます。例えばくるみは、アナフィラキシーなどの重篤な症状を引き起こす例が増加したため、2024年4月から原材料表示が義務づけられました。
8品目名 | 症状の特徴 | |
1 | 卵 | 皮膚の赤み、蕁麻疹、咳、喉の痛み、鼻の症状、ぜんそく、呼吸困難 |
2 | 牛乳 | 新生児から乳児期において、嘔吐、血便、下痢などを発症します |
3 | 小麦 | 蕁麻疹やかゆみ、下痢、腹痛、くしゃみ、鼻水、ぜんそく、呼吸困難などを発症します |
4 | えび | 蕁麻疹や皮膚の赤み(紅斑)、喘鳴(ぜんめい)、鼻水、腹痛、下痢などを発症します |
5 | かに | えびと同様、蕁麻疹や皮膚の赤み(紅斑)、喘鳴(ぜんめい)、鼻水、腹痛、下痢を発症します |
6 | くるみ | 口の中や唇のかゆみや腫れ、めまい、吐き気、腹痛、蕁麻疹などを発症します |
7 | そば | 喘息の発作や、くしゃみ、蕁麻疹、嘔吐、下痢、アナフィラキシーショックを引き起こします |
8 | ピーナッツ | かゆみ、蕁麻疹、発赤、鼻水、くしゃみ、目のかゆみ、ぜーぜーヒューヒューを発症します |
1-3. 子どもアレルギー市販薬
子どものアレルギー性鼻炎には、副作用の少ない第2世代抗ヒスタミン薬がおススメです。第2世代抗ヒスタミン薬は、服用後に効果を速やかに実感できるだけでなく、副作用が少ないため長期的な服用ができます。以下に代表的な商品を記します。
・ムヒこども鼻炎シロップS 120ml/1,320円
・宇津こども鼻炎シロップA 120ml/1,320円
・アレグラFXジュニア16錠/1,298円
・ストナリニ・サット小児用/1,320円
・浅田飴こども鼻炎S 30錠/660円
※価格は税込
2. 子どものアレルギー検査について
2-1. 子どものアレルギー検査とは
子どもの採血をし、アレルゲンとアレルギー症状の強さをチェックするのが子どものアレルギー検査です。この検査では、 血液中にどの物質に対するIgE抗体があるかを検査します。
例えば、血液検査で測定可能なアレルゲンは200種類以上あります。しかし保険診療の場合は、1回の検査で測定できるアレルゲンの種類は限定されます。
2-2. 子どものアレルギー検査の費用
例えば子どもに花粉症の症状が出て、医師に「検査が必要」と判断された場合、検査に健康保険が適用されます。その場合の自己負担は、診察料も含めて5,000円前後になることが多いようです。
3. 子どものアレルギー対策のポイント
3-1. 専門医による治療のメリット
3-1-1. 低年齢化が進む子どものアレルギー
アレルギーは、本来害を与えない異物に対し、体の免疫機能が誤った反応を起こすものです。例えば、花粉症や蕁麻疹もアレルギーの一種です。近年アレルギーを発祥するお子さんは増えています。特に食物アレルギーと花粉症は増加傾向にあります。しかも低年齢化が進んでおり、乳幼児でも発症するケースがあります。
3-1-2. 症状を管理しながら生活できる
専門医による治療のメリットは、「適切な診断」や「症状管理」があります。実はアレルギーに関しては、多くの方は思い込みがあるケースが多々あります。そのため多くの禁止事項を緩め、アレルギーの症状を観察しながら、管理して生活できます。
例えばアトピー性皮膚炎の場合、コントロールすることがとても大切です。「こうすべき」という思い込みではなく、専門医によるナビゲートで将来を見据えた治療生活が求められます。
3-1-3. 診断が必要な具体的症状とは
アレルギーは、体に発生した症状から判断することが基本になります。専門医が症状を見て判断することが大切です。例えば患者さんの中には、「アレルギーが怖いので血液検査をしたいのですが」という方がいらっしゃいます。しかし、血液検査だけではアレルギー診断はできません。アレルギー診断では、「いつ、どのような状況で、どんな症状が出たのか」が一番重要です。
3-2. 定期的な食物経口負荷試験
食物経口負荷試験は、アレルギーの原因と思われる食品を複数回に分けて摂取します。そしてアレルギーの症状が出るかどうかを確認します。
子どもの食物経口負荷試験の費用は、3割負担の場合、2万円前後です。16歳未満のお子さんは、1年間に3回まで保険適用になります。また入院食物経口負荷試験の場合、3割負担で1泊2日で4万円前後です。
3-3. 食物アレルギーの原因食物への対応
食物アレルギーは、原因食品を症状が発生しないように除去することが重要です。一方で症状が出ない安全な食物は、継続的に食べることでアレルギーは早く治りやすいといわれています。これを「食べて治す治療」といいます。
まずは専門医による正確な診断と食物経口負荷試験で、必要最小限の除去にしていくことが求められます。
4. 乳幼児のアレルギーの特徴(0~2歳)
通常乳児期は、1歳未満の子を示します。しかし疾患の特性上、アレルギー疾患では2歳までを乳児期としています。この頃に現れやすい主なアレルギーは【食物アレルギー】と【アトピー性皮膚炎】です。
まだ体が小さく検査が出来ないものもあるため、その症状の原因がアレルギーなのか、その他のものが原因か、判別が難しい時期です。そのため症状を注意深く観察する必要があります。症状としては、嘔吐下痢、腹痛などや、蕁麻疹や湿疹などの皮膚症状が出ます。
しかし乳幼児は抵抗力も弱いため、アレルギー疾患でなくてもアレルギーに似た症状が現れることもあります。例えば湿疹であれば乳児湿疹であったり、下痢の場合は乳糖不耐症の可能性もあります。
4-1. 食物アレルギーってどんな病気?
食物アレルギーは食べ物に含まれるアレルゲンに免疫機能が過剰に反応し、体に様々な食物アレルギー症状を引き起こすものです。免疫はもともと体に害となるものを排除する働きです。しかし何かの問題があると吸収された食べ物を害とみなして排除しようとし、そのために食物アレルギー症状が起こるといわれています。
「食物アレルギーかも?」と疑ったときは、飲食をしたあと、蕁麻疹などの皮膚症状や、呼吸器症状、消化器症状が出た場合以下の項目を記録しておきましょう。
<食物アレルギーのチェックポイント>
・何をどれだけ食べたか
・食べてから発症するまでの時間
・症状の再現性
・症状の持続時間
・症状の特徴
食物アレルギーの症状の多くは、皮膚に症状が出ます。それだけでなく呼吸器症状や下痢などの消化器症状などが同時に現れる場合もあり、こういった症状はアナフィラキシーといい、注意が必要です。
4-2. アトピー性皮膚炎ってどんな病気?
肌のバリア機能が低下し、湿疹が良くなったり、悪くなったりを繰り返して、治療に時間がかかるのがアトピー性皮膚炎の特徴です。「アトピー性皮膚炎かも?」と疑ったときは、以下をチェックしましょう。
<アトピー性皮膚炎のチェックポイント>
・かゆみをともなう湿疹が2ヵ月以上続いているか
・肌は全体的に乾燥肌か
・湿疹は左右対称か
・湿疹が出ている場所
・ひどい時は体や手足に出ていないか
乳児期の皮膚は大人よりも薄くて乾燥しやすく、外部からの刺激に敏感です。そのためかゆみや炎症を起こしやすく、かきむしったり、皮膚に傷がつくとさらにバリア機能が低下します。
その結果、花粉・ダニ・カビ・埃・食べ物といったアレルゲンが侵入し、アトピー性皮膚炎が発症すると考えられてます。正しいスキンケアで皮膚のバリア機能を回復させ、改善してからも再発を防ぐために続けていきましょう。
5. 子どものアレルギーの特徴(2~6歳頃)
幼児期のアレルギーは、消化器を始め体の各器官が乳児期に比べると発達しており、乳児期のアレルギー疾患が和らいでいたり、完治することもある時期です。
特に食物アレルギーは、原因となる食物を食べても症状が出ないこともあります。そのため、主治医と相談しながら除去食を考え直して見るのも良いでしょう。
しかしその一方で、ダニやハウスダストのアレルゲンに敏感に反応するようになります。喘息を発症しやすく、3歳までに60~70%が罹患し、6歳までに80%以上が発症するといわれています。
5-1. 喘息ってどんな病気?
喘息とは「ヒューヒュー、ゼーゼー」といったぜんめいや激しい咳、呼吸が苦しいといった症状が喘息の発作です。夜間や早朝に咳やぜんめいの症状が出やすく、その症状で夜間に目が覚める事があります。
原因は気道の炎症であり、喘息の子どもの気道では発作がないときでも、炎症が起きていて敏感な状態になっています。少しの刺激でも反応し、炎症が悪化すると痰がでたり、空気が通りにくくなりぜんめいや息苦しさの症状が起こります。
喘息かも?と疑ったときは、以下をチェックしましょう。
<喘息のチェックポイント>
・ヒューヒュー、ゼーゼーといったぜんめいがある
・咳が続いて治まらない
・夜間から早朝にかけて症状が出やすい
・冷たい空気、煙草の煙、ハウスダスト、運動などにより症状が出やすい
・すぐ治まるが同じ症状を繰り返す
・季節の変わり目で悪化しやすい
・家族がアレルギー体質である
喘息は、早期治療が大切と言われています。例えば小児喘息の多くは、思春期になると症状が軽快してくるケースが多くなります。そのため、70%程度は成人になる前に完治するという結果もあります。
薬物療法と発作の原因となるアレルゲンを減らすため、環境を整えて出来るだけ症状が出ないように、病状をコントロールしたいですね。
6. 学童期からのアレルギーの特徴(6歳頃~)
この時期の子どもは体の各器官が大きく成長し、免疫や内分泌系の機能も整います。そのため、これまでのアレルギー疾患が良くなる子もいます。
しかしその一方で、普段の活動が活発になり、埃や花粉などの屋外のアレルゲンと接触する機会が増えるため、アレルギー性鼻炎等を発症しやすくなります。アレルギー性鼻炎は年々増加傾向にあり、喘息を発症している子の半数以上が合併しているという報告もあります。
喘息の治療を行っているのにも関わらず、全く症状が変わらない場合アレルギー性鼻炎を併発している可能性もあります。その場合アレルギー性鼻炎の治療と喘息の治療を同時に行う必要があります。また、学校で運動中に発作が起きる場合などもありますので、担任の先生や主治医と協力しながらサポートしていきましょう。
アレルギー性鼻炎かも?と疑ったときは、以下をチェックしましょう。
<アレルギー性鼻炎のチェックポイント>
・サラサラした鼻水が長く続く
・鼻詰まりがひどく夜眠れない
・口呼吸になっている
・いびきが多い
・アレルギー体質
子どものアレルギー性鼻炎は、年々増加傾向にあると言われています。しかし、鼻水が長く続いている=アレルギー性鼻炎ではありません。例えば診断してもらい、本当に必要な治療をし、薬をしっかり服用することが大切です。
7. まとめ
子どもの食物アレルギーで症状が出やすい代表的なものには、卵や大豆、小麦や牛乳などがあります。
初めて口にする場合は、加熱や加工されたものを、耳かきひとさじから始めましょう。そして様子を見ながら、徐々に増やしていきましょう。万が一アレルギーが発症した場合、早期対応が大切です。
もしアレルギー症状が出たらすぐ受診できるように、平日の日中に始める事がおススメです。
どのアレルギーもアレルギーの原因となるものを避け、正しい知識と対処法で子どもを守りましょう。
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