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採用ミスとは?起業家初心者が陥りやすいポイントを解説します

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採用ミスや労務面でのトラブルは、起業の初期段階で起こりやすい現象です。例えば防止するためには、以下の点に注意を払う必要があります。

1. 採用ミス防止策①/能力評価の偏り

初期の採用でよく見られるのは、「感じが良い」「気が合う」という主観的な評価だけでの採用です。能力ベースの採用を行うための尺度、例えば実績の確認やスキルテストの導入、役割に応じた専門的な評価基準を設定することが必要です。

<ミス例>
Aさんは面接で非常に明るく、コミュニケーション能力が高いと感じましたが、必要なプログラミングスキルは未熟でした。

2. 採用ミス防止策②/基準や条件の曖昧さ

明確な職務記述書(JD: Job Description)の作成が不可欠です。これには、求めるスキル、業務内容、達成すべきKPI(Key Performance Indicator)などを詳細に記載します。

<ミス例>
Bさんは採用時に「マーケティング全般」を担当と聞いていましたが、具体的な役割や責任範囲が明確でなかったため、業務に不満を持ちました。

3. 採用ミス防止策③/市場との乖離した労働条件

給与や福利厚生が市場価格から大きく乖離していると、良質な人材の確保や維持が難しくなります。給与調査やベンチマーキングを行い、適正な待遇を設定しましょう。

<ミス例>
Cさんは、他社と比べて低い給与で採用され、数ヶ月で退職してしまいました。

4. 採用ミス防止策④/面接の手法・内容の単調さ

構造化面接や実技テスト、ケーススタディを取り入れることで、応募者の実力や適性を多角的に評価することができます。また、オンボーディングプランの提示も、応募者に安心感を与える要素となります。

<ミス例>
Dさんは履歴書上では完璧に見えましたが、実際の業務には適応できませんでした。

5. 採用ミス防止策⑤/労働契約の不備

労働基準法や、労働契約法を基にした適切な契約書の作成は必須です。また、雇用契約の更新や変更時の手続きを確立しておくことで、後々のトラブルを回避できます。

<ミス例>
Eさんとの契約時に、残業代の取り決めを明確にしていなかったため、後でトラブルとなりました。

6. 採用ミスを防止するためのまとめ

1〜5を踏まえた推奨ポイント:適切な採用のための対策を、以下に記します。

6-1. 専門的な採用プロセスの確立

<具体的アクション>
外部の人事コンサルタントや採用エージェンシーと連携し、自社のニーズに合わせた採用プロセスをマッピングしましょう。

<参考例>
業界特有のスキルや知識を持った人材を求める場合、その専門領域に精通したコンサルタントのアドバイスが役立つことが多いです。

6-2. 情報収集・分析の徹底

<具体的アクション>
毎四半期ごとに給与調査を行ったり、採用関連のセミナーやワークショップに参加して、最新のトレンドや方法論を学びましょう。

<参考例>
業界誌や専門サイトでの情報収集、競合他社の採用動向をチェックすることで、自社の待遇が適切かどうかを確認することができます。

6-3. 従業員の教育・フォローアップ

<具体的アクション>
新入社員向けの研修プログラムを構築し、その後も定期的なスキルアップの機会を提供することが重要です。また、1on1の面談を月1回は実施し、従業員の成長や不安、要望を確認しましょう。

<参考例>
外部の研修機関と連携して、必要なスキルや知識を身につけるためのセミナーやトレーニングを開催しましょう。1on1の面談では、従業員のキャリアプランを共有し、それに基づいたサポートを考えることで、長期的なモチベーションを維持することができます。

適切な採用とその後のフォローアップは、事業の成長とスタッフの満足度を向上させるための鍵です。これらの具体的なアクションを取り入れ、質の高い採用と人材育成を実現しましょう。

 

<執筆者情報>
経営コラム執筆者
株式会社ラグジュアリー 代表取締役 春野英理(はるのひでみち)
九州大学 大学院経済学府卒。専攻は産業マネジメント。新規事業開発や財務分析が主たる職務。(※保有資格:MBA経営学修士・ファイナンシャルプランナー2級・宅地建物取引士・貸金業取扱主任者・賃貸管理経営管理士・保育士・職業能力指導員等etc…)
二代に渡る公務員の家庭で育ちながらも、22歳で早期に起業。創業時は美容関連事業を選定(※現在子会社としてグループ化)。
30業態以上の企画立案/構築〜譲渡/売却経験を持ち、現在では不動産事業・保育事業・人材紹介派遣/教育事業を主とした株式会社ラグジュアリーの代表を務める

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