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太宰府天満宮は、学問の神様で有名な菅原道真公がお鎮まりになられる神社です。年間約1000万人が訪れる九州を代表する観光地で、毎年多数の受験生が訪れます。
その太宰府天満宮では、毎年5月下旬から約55種3万本の花菖蒲が咲き揃います。しかも6月1日から9日にかけて、夜9時まで夜間のライトアップが行われます。平日は20時、金土日は20時半まで開門時間は延長されます。
ご都合のつく方は、咲き誇る花菖蒲が水面に映る美しい光景を堪能されてはいかがでしょうか。また本記事では、太宰府天満宮の人気のお守りや参道のグルメ、紫陽花の名所も紹介しています。ぜひ、ご活用ください。
1. 太宰府天満宮について
まず最初に、太宰府天満宮について解説します。
1-1. 太宰府天満宮の歴史
昌奏4年(901年)、右大臣だった菅原道真は左大臣藤原時平の陰謀によって、筑前国の太宰府に左遷されました。そして903年に死去しました。その後に疫病が流行って時平は39歳で死去し、これらの出来事は「道真の祟り」と恐れられました。その御霊を鎮めるために919年に竣工されたのが、安楽寺天満宮の創祀です。
明治以降、新政府の神仏分離が開始されました。明治4年(1871年)には国弊小社に列格し、神社名が太宰府神社に変更されました。そして戦後の昭和22年(1947年)、社号は太宰府天満宮に戻されました。
1-2. 学問の神様菅原道真について
菅原道真(すがわらのみちざね)は、平安時代の貴族、学者、漢詩人、政治家です。宇多天皇に重用され、寛平の治を支えました。小さい頃から詩歌に非凡な才能を見せ、11歳で初めて漢詩を詠んだといわれています。そして貞観4年(862年)に、18歳で文章生になりました。その後順調に出世し、元慶4年(880年)父が没した後は、祖父菅原清公以来の私塾菅家廊下を主宰しました。
この頃の菅原道真は、朝廷内の文人社会の中心人物でした。ところがその後藤原時平により太宰府に左遷され、現地で死去しました。その後天満天神として信仰の対象になりました。菅原道真は、梅ヶ枝餅とカレイ、醤油ご飯が好物だったという伝承があります。そのため参道では、梅ヶ枝餅が販売されています。また現代では学問の神様として親しまれており、太宰府天満宮の受験合格祈願は非常に有名です。
2. 太宰府天満宮の花菖蒲ライトアップイベントについて
ここでは太宰府天満宮の花菖蒲のライトアップイベントについて、ご紹介します。
2-1. 太宰府天満宮イベントの概要
<概要>
①開催期間/2024年5月下旬~6月中旬
②ライトアップ期間/5月下旬~6月2週目の金土日 19:30~21:00
③営業時間/6時30分~19時(春分の日~秋分の日前日は6時~、6~8月は~19時30分、12~3月は~18時30分)
④開催場所/福岡県太宰府市宰府4-7-1
⑤主催情報/太宰府天満宮
⑥料金/境内自由
⑦アクセス/西鉄「太宰府駅」から徒歩5分
⑦公式サイト/太宰府天満宮
2-2. 太宰府天満宮イベントの見所について
4月下旬~5月下旬は、太宰府天満宮の境内の樟が一斉に若葉をつけ生命力あふれる季節です。同時に5月下旬頃からは、花菖蒲やあじさいなどの季節の花々で覆われ、境内を歩くだけですがすがしい気分になれます。
そして毎年6月には、東神苑の菖蒲池の55種、3万本の花菖蒲が一気に咲き誇ります。白、紫、薄紫など色とりどりの花々が池の水面を彩る景色は、まるで絵画の世界のようです。
また夜にライトアップされた太宰府天満宮は、昼間とはまた違った神秘的な雰囲気に包まれます。静寂に包まれ、いつもとは違う時間が流れています。5月下旬~6月2週目の金土日は、この境内のライトアップが楽しめます。時間は19:30~21:00ですので、ぜひ足を運んでみて下さい!
3. 太宰府天満宮は紫陽花も魅力
例年5月下旬から6月上旬にかけて、太宰府天満宮の紫陽花はピークを迎えます。境内には、約1,000株の10種類の紫陽花が植えられています。青やピンク、紫など色とりどりの紫陽花が一斉に咲き誇る風景は圧巻です。
また2024年6月8日から、手水舎にて「花手水(はなちょうず)」が開催されます。色とりどりの紫陽花を浮かべた花手水を楽しめます。
◆<その他の福岡県の紫陽花の見所紹介>
「白糸の滝」、「天拝公園」、「石橋文化センター」、「もととりあじさい園」、「筥崎宮あじさい苑」、「久留米市 千光寺」、「金山サクラ アジサイ園」、「舞鶴 大濠公園」、「福岡県庁」、「福岡城お堀」、「宮地獄神社」、「中ノ島公園」、「枝川内アジサイランド」、「豊前枝内川」、「大牟田 定林寺」、「足立山森林公園」、「宗像市 鎮国寺」、「豊前川崎駅前 須佐神社」、「あじさいロード」
4. 太宰府天満宮食べ歩きの魅力
太宰府天満宮の魅力は、合格祈願や花菖蒲の鑑賞だけではありません。その参道は、食べ歩きグルメのメッカで、魅力的なグルメ&スイーツ店が揃っています。ここでは、太宰府天満宮食べ歩きのお店をご紹介します。
4-1. 太宰府名物の梅ヶ枝餅(うめがえもち)
梅ヶ枝餅は、太宰府天満宮食べ歩きには欠かせない名物です。もともとは学問の神様である菅原道真を埋葬する際に、彼が好きだった梅と餅を一緒にお供えした故事に由来しています。また浄妙尼(じょうみょうに)という老女が、不遇時代の菅原道真に、餅に梅の枝を添えて贈ったともいわれています。
梅ヶ枝餅そのものは、もち米とうるち米で作った生地に小豆あんを包み、焼き上げたものです。参道沿いの約30店舗で、一律1個130円で販売されています。お店ごとの味が微妙に異なるのも面白いです。
4-2. 濃厚モンブランがたまらない香菓(かぐのこのみ)
参道を進んで右側にあるのが、このモンブラン専門店「香菓 (カグノコノミ)」です。券売機で券を購入して店員さんに渡すと、目の前でクリームを絞ってもらえます。栗は、熊本県産の和栗が使われています。店内用と食べ歩き用が選べます。
例えば和栗の金糸モンブランは、メレンゲ(ヴィザヴィ)を台座にしてソフトクリーム(大名ソフトクリーム)の周りに絞った極細(幅1mm)モンブランをこれでもかと盛り付けてあります。美味しいのはもちろん、ビジュアルもかなりワクワクします!インスタ映えするスウィーツですね♪
■ 香菓 (カグノコノミ)
・住所/福岡県太宰府市宰府3-2-39
・営業時間/10:00-18:00
・交通手段/太宰府駅から219m
・その他/予約不可、カード不可
・お問合せ/092-923-2881
4-3. あまおうの甘い蜜が最高!天山本店
参道を歩いていると、真っ赤ないちごが目に入るとそこが天山本店です。このお店は、あまおういちご大福もなか(白あん)など大粒で甘いいちごが特徴です。またインスタ映えするので若い女性や外国人の方にも人気です。
一般的に出回っているあまおうのサイズは、SMLサイズです。ところがこの天山本店のあまおうは、2Lサイズ!これは「あまおういちごDX(デラックス)」と呼ばれます。餡の優しい甘さと最中の香ばしい食感、いちごの甘酸っぱさのコラボを是非試してみて下さい!
■天山本店(てんざん)
・住所/福岡県太宰府市宰府2-7-12
・営業時間/08:30-17:30
・交通手段/太宰府駅より徒歩2分程度
・その他/カード不可
・お問合せ/0120-10-3015
4-4. 古民家喫茶で生プリンアイスに感動!小烏居茶房
小鳥居茶房は、SNS映えするカップに入ったプリンアイスが人気です。ここは大宰府参道から1本入った小鳥居小路沿いにあります。この食感がシャリシャリのプリンアイスは、「冷たくて甘くて美味しい!」とクチコミでも絶賛が相次いでいます。生プリンアイスは550円、抹茶生プリンアイス660円です。
またお店自体は、100年以上の歴史がある古民家をリノベーションしたものです。「昔のように賑やかになってほしい」というオーナーの想いで、2020年12月にオープンしました。例えば店内は和紙が使われ、畳は国産の井草が使われています。BGMには、ジブリのオルゴールが流れています。
■小烏居茶房
・住所/福岡県太宰府市宰府3-2-14
・交通手段/太宰府駅から196m
・その他/電子マネー可
・お問合せ/092-408-9072
4-5. 世界中で大人気のミッフィーだらけ!みっふぃーおやつ堂
オランダの絵本作家ディック・ブルーナさんが描いた絵本の主人公、ミッフィー。子供から大人まで、世界中で愛されているうさぎの女の子です。そんなミッフィーワールドが、大宰府天満宮の参道の入り口にあります。ピンク色のモチーフが可愛い外観です。
店内は、ミッフィー一色です。ぬいぐるみやお財布、ハンカチなど、あらゆる商品に可愛いミッフィーちゃんがついています。せんべいは194円、どらやきは400円です。どらやきは生地もあんこも美味しいです。人気の品は品切れになることも。
■みっふぃーおやつ堂 太宰府店
・住所/ 福岡県太宰府市宰府3-1-26
・交通手段/太宰府駅から71m
・その他/カード可
5. 太宰府天満宮のお守り
せっかく太宰府天満宮に足を運ぶのであれば、この機会にお守りを“授かる”のはいかがでしょうか。ここでは、太宰府天満宮のお守りの代表的なものをご紹介します。天神さまにお願いごとに合わせてお受け頂き、大切にお持ちしましょう。
5-1. 学業御守
天神さまは、幼い頃から類まれな才能をお持ちでした。その才能に甘んじることなく、たゆまぬ努力を続けられました。その結果、多くの難しい試験に合格され、当代随一の学者・文人・政治家として活躍されました。
この学業御守は。学問の神様である天神さま(菅原道真公)の御神徳をいただけます。そして受験の合格だけでなく、学力や成績向上など、全ての学びの上達を願うお守りです。それぞれの目標を達成するために、毎日努力する方々を応援します。
5-2. 心守
あまねく皆様のご平安を祈られた天神さまのご加護をいただき、ご自身だけでなく、家族や友人、身の回りの大切な方々の心の平穏を願うお守りです。高さ8.0㎝×幅5.0㎝×厚さ1.0㎝、紐は15.0㎝です。
みなさまの日々が、清々しく心豊かに満たされます。そして無事に過ごせますよう身に付けてお持ちください。郵送でのお申込みもできます。(1体 1000円)
5-3. 夢守
このお守りは、ご自身の夢を叶えてくれます。またご自身だけでなく、大切な人の夢の実現を願う方にもお持ちいただけます。このお守りの青い紐部分は、夢や知性を表しています。
そして天神さまは、ご存知の通り、学問や文化、武道などの分野で大きな功績を残されました。つまりこの青い紐は、そのような天神さまとあなたのご縁を結んでくれる役割を果たしてくれます。
5-4. 学業錦守
太宰府天満宮の学業錦守は、学業成就や学力向上のご利益があるとされています。そのため、受験生や学生にとても人気があります。菅原道真公の御神紋である梅が描かれており、大(1,500円)・中(1,000円)・小(500円)・携帯ストラップ(500円)の4種類があります。
5-5. 学業和守
学業成就だけでなく、心身の健康にもご利益があるとされる人気のお守りが学業和守です。表地は紺色で、金色の刺繍で「学業和守」の文字が施されています。また裏面は、菅原道真公の御神紋である梅が描かれています。
5-6. 学業巾着守
学業巾着守(がくぎょうきんちゃくまもり)は、試験の合格や学業成就のご利益があるとされるお守りです。菅原道真公は学問の神様として有名で、これから受験する学生さんにはこのお守りが大人気です。巾着の中に御神符が入っていて、色は白、赤、青、黄色、桃色から選べます。授与所は本殿に近くにあり、初穂料は1,000円です。
5-7. 学業鋼守
学業鋼守(がくぎょうこうまもり)も、試験合格や学業成就のご利益があるとされています。大きな特徴は、長く愛用できるように鋼でできていることです。また菅原道真公の御神紋として、表面には梅の花がデザインされています。色は、ゴールド、シルバー、ブラックの3色から選べます。
5-8. 学業鉛筆
太宰府天満宮の学業鉛筆は、2B鉛筆、HB鉛筆、マークシート用鉛筆の3種類があります。受験合格や学業の上達のご利益があるとされ、お子さんがいらっしゃる親や受験する学生に人気です。太宰府天満宮の境内にある祈願受付所・授与所で購入でき、郵送での申し込みもできます。値段は、どの種類も300円です。
6. 太宰府天満宮へのアクセス
お車の場合、九州自動車道「大宰府IC」から約15分です。九州自動車道「筑紫野IC」の場合、約20分です。また福岡都市高速道路の「水城IC」からだと、約15分です。
電車でお越しの場合、西鉄太宰府線の「太宰府駅」から徒歩5分になります。
7. 太宰府天満宮の駐車場
太宰府天満宮の駐車場は、ホームページ上で2個所案内されています。ここでは、それぞれをご紹介します。
7-1. 太宰府駐車センター
大宰府駐車センターは、大宰府天満宮から徒歩約10分の場所にあります。営業時間は、8:00~17:00で、駐車料金は普通車500円、マイクロバス1,300円、バイクは250円です。この金額は、入庫から出庫までの1回の料金です。
7-2. 太宰府パーキングコイン駐車場
大宰府パーキングコイン駐車場は、西門から徒歩3分の場所にあります。また普通車のみ駐車可能で、営業時間は8:00~17:00です。駐車料金は、1時間400円、以降は30分ごとに100円になります。
8. こんな方におススメ!
太宰府天満宮の花菖蒲とあじさいは、老若男女が楽しめます。また天神から電車で30分程なので、アクセスも便利です。しかも参道周辺には、食べ歩きスポットが充実しているのでおススメです!大宰府天満宮の食べ歩きについては、『大宰府天満宮の食べ歩きとは?参道でグルメを楽しく満喫!』でも詳しくご紹介しています。
本サイトでは、福岡の魅了的なイベントについても解説しています。詳しくは『福岡のイベント10選!子どもの笑顔が生まれるイベントも紹介』をご覧下さい。また全国の花火大会については、『花火大会はどこにいく?おススメの2024年全国花火大会10選!』でご紹介しておりますので、こちらもご覧ください。