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転職や結婚、子育てなど、人生にはさまざまな転機が訪れます。それぞれの場面で迷ったり、挑戦したりしながら私たちは自分らしいスタイルや、新たなやりがいを見つけていくのではないでしょうか。
2014年ソチオリンピック・スキーフリースタイルの日本代表として出場し、トップアスリートとして活躍してきた上野眞奈美さん。現在は3児の母であり、野沢温泉村に拠点を構える株式会社ドリームシップの取締役、スポーツコミュニティ団体IAA(アイエーエー)の顧問を務めています。
競技人生から新たなステージへ進み子育てと仕事に向き合う上野さんに、野沢温泉村での育児や仕事のやりがい、そして今後の挑戦についてお聞きしました。子育てやセカンドキャリアに悩む方へのヒントも詰まっているので、ぜひご覧ください。
野沢温泉に移住、スキーショップから始まった挑戦

上野さんの活動拠点のひとつCOMPASS VILLAGE (コンパスビレッジ)
2009年に一度競技を引退した上野さんは、その年に夫の雄大さんと株式会社ドリームシップを立ち上げました。雄大さんの故郷である長野県・野沢温泉村に移住し、スキーショップを開業。現在では「COMPASS(コンパス)」のブランド名で、スキーだけに留まらず自転車の専門店の他、レンタル、ツアー、物販、セレクトショップ、飲食、農業、宿泊、フィットネススタジオなど多岐にわたる事業を展開し、「ヒト・モノ・コト」が集まる地域のホットスポットとしての役割を担っています。
会社を立ち上げた理由は「セカンドキャリアを考えた時にスキーを活かすのは自然なことだった」と当時を振り返ります。
「今まではアスリート、プロとしての職業の中でスキーの魅力を発信してきましたが、これからは自分たちの専門的な知識を地域の方々に伝えていこうと事業と絡めてさまざまな活動をスタートさせました」
しかし最初は簡単には進まなかったそう。
「始めたばかりのころは『おめーら、遊んでばっかに見えるけど何やってんだ?』『そんなことやっても続かねえわ』と、時には悲観的な言葉や心無い言葉を投げられることもあって、新しいことを始めることに対して地域の方々に理解してもらえないこともありました」
「でも主人はこの地域の人たちに育ててもらったので、厳しいながらも温かく見守ってもらっている、叱咤激励として受け止めていました。そして1年、3年、5年と経っていくうちに私たちの活動を認めて応援してくださる方々も増え、皆さんに支えていただいたお陰で今があると思います」
地域での信頼を土台に、上野さんたちはスキーと自転車文化の普及に取り組んでいます。
人口3,200人の村に広がる新しいスキーの楽しみ方

ドリームシップの活動。冬にはスキーツアーも実施
「JAPOW(ジャパウ)」とは「JAPAN(ジャパン)」と「POWDER SNOW(パウダースノー)」を組み合わせた造語です。野沢温泉は人口約3,200人の小さな村ですが、近年はこの軽くて質の高いJAPOWを求めて、世界各国から多くのスキーヤーやスノーボーダーが訪れます。
「お店を始めた頃はスキー低迷時代。村にはレンタルショップはあるもののスキー専門店はありませんでした。私がやっていたフリースタイルスキーも認知度が低く知られていない状況でした」
「でも続けていくことで徐々に認知度が上がっていき、近年のインバウンドの追い風を受けてフリースタイルスキーは以前よりも知られるようになりました。訪日スキーヤーが増えたことでスキー文化にも新しい流れが生まれ、従来とは異なる楽しみ方が広がっています。こうしたスキーの最先端をこの地域で定着させられたことは、やっていて良かったと感じることのひとつです」
会社の成長と地域の発展をつなぐ、新たな取り組み
2025年に17期目を迎えたドリームシップ。雄大さんが野沢温泉村の村長に当選したことを受け、代表のポストが後任に託されました。同社は新たなフェーズに入り、これまでの取り組みを整理するとともに、新たなチャレンジにも取り組んでいるといいます。
「野沢温泉村は本当に資源豊かな地域です。私たちがメインで取り組むスキー産業はもちろん、食や農、温泉も充実していて、古くから続く伝統も残っています。今後は旅行業の許可を取得し、DMCとしてさまざまな地域の魅力を発信していきたいですね」と次の目標を語ってくれました。
「ドリームシップは地域の発展にコミットしています。地域の発展が会社の発展で、会社の発展が地域のにつながると信じて取り組んでいます」

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元・現役アスリートが地域と親子を元気にするコミュニティ団体IAA

IAAの仲間と上野さん(中央)
もうひとつ、上野さんが力を入れて取り組んでいるのが、顧問を務めるスポーツコミュニティ団体「IAA」の活動です。設立は2022年。現役・元アスリートが地域や社会とつながり、自分らしく活動できる場づくりを目指しています。
「出産や育児で自分のキャリアを活かせずに家庭に入る元アスリートは少なくありません。そうした女性たちにもっと輝いてほしい、もっと活躍の場を広げたいという思いで活動に取り組んでいます」と上野さんは語ります。
子どもの「できる」を実感する、親子参加型の運動イベント

運動用具を使ったイベント。小さな子どももアスレチックのような用具を楽しんでいます
IAAは長野県を中心に、子どもと保護者を対象とした運動遊びのイベントなどを開催しています。
「イベントでは保護者へヨガやピラティスを提供したり、運動あそびの基本知識や食育などさまざまな学びの中でコミュニティづくりを推進します。その間、子どもへは保護者と少し距離を置いて運動用具を使って自由に自発的に遊べる空間をサポートします。その姿から、保護者はこれまで“手を差し伸べすぎていた!?”と気づくことも少なくありません」
この活動は世界で注目され始めたフィジカルリテラシーという考えに基づいているそう。
「フィジカルリテラシーでは、ココロ・カラダ・アタマ・カカワリアイの4つのバランスが良ければ、諦めない心や主体的に動く力が育まれると考えられています。保護者にこの考え方が広まれば、子どもは体を動かすことを楽しめるようになり、これは生きる力を育むことにもつながると思って活動しています」
フィジカルリテラシーは近年世界で注目されている考え方。子どもの運動時間の減少や運動能力の低下が懸念されている現代において、親が子どもにやってあげられることのヒントになりそうです。
「今後はこのような思いや活動に共感し参画してくれる人を増やし、イベントを全国各地で開催していきたい構想もあります」

IAA運動あそびの取り組みは、現役・元アスリートと子どもたちも一緒に会場づくりに奮闘
「母子手帳と一緒に届けたい」親子のための運動・成長ガイド
またフィジカルリテラシーを広めていくため、現在は冊子づくりにも取り組んでいるそう。
「子どもの成長発達に関する助言をもらえたり悩みを相談できたりする機会は、3歳児検診が終わるとなかなかありませんよね。でも、3歳を過ぎても『こんな運動をさせたらいい』とか『この年齢だとこんな動きができたほうがいい』といったアドバイスを必要としているお母さんはいるのではないでしょうか」
「この冊子では運動に必要なココロ・カラダ・アタマ・カカワリアイについて伝えていきます。読むことでお母さんの不安が軽減され、子どもがもっと自由に遊べるようになることを願っています」
「とてもいい冊子ができたので母子手帳にはさんでもらいたいと思っていて、今行政にも呼びかけているんです」
この冊子がお母さんたちの手元に届く日はそう遠くはなさそうです。
地域の関わりと環境に支えられて3児の子育て

長女が留学しているカナダ・ウィスラーでの家族写真
このように仕事に意欲的に取り組む上野さんに、野沢温泉での子育てについても伺いました。
「都会だと車や人の流れなどの危ない要素や、迷惑をかけてしまうという遠慮する要素が多いので子どもが近くにいないと心配になると思いますが、野沢温泉は比較的に穏やか。田舎暮らしの良さがあります(笑)。車通りも都会よりも少ないですし、通っても近所の方ばかり。人目があるということは子育てをしていて安心できる部分ですし、そういった意味では安全で、自由に行動させています。姿が見えなくなった時にはご近所の方が『息子が○○にいたぞ』と教えてくれるんです。地域の人に支えていただきながら子育てしています」
また、野沢温泉は世代を超えた関わりも多いそう。
「村では保育園から中学校まで一貫教育が行われています。中学生が保育園で職業体験を行い、園児の面倒をみる。小学生が世話する動物を園児が見にいく。そして園児は老人ホームにお遊戯を見せにいく、といった世代を超えた関わりが自然に生まれる環境なんです」
「年長の子が年少の子の面倒を見る文化も根付いているので、地域の少し年齢の離れたお兄ちゃん、お姉ちゃんが積極的に子どもたちと遊んでくれている姿が見られます。私はいろんな人に子育てに関わってほしいし手伝ってもらいたいと思っているので、そういった側面は、この環境で暮らすことができて幸せだと感じています」
湧き水に温泉、村ならではの自分時間の作り方
一方で、昨年まで中学校、小学校、保育園と異なるステージの子育てが2年間続いたそう。
「子どもたちの起床時間、学校の行事、習い事、プライベートの予定はすべてバラバラです。さらに保護者としての役割やお弁当作り、習い事の送迎などもあるし、もちろん仕事もある。もう何が何だかわからなくなっていましたね(笑)」
「自分の時間は本当にない」と笑う上野さん。そんななかで不安やモヤモヤが募ってくると早朝にジョギングを行うそうです。
「距離でいうと1キロぐらいなんですけど、走ってるうちに頭が整理されて前向きになってくるんですよね。距離が長くなればなるほど整理して考えられることが増えていく感覚もあります」
「朝起きたら顔も洗わずに飛び出して走ります。村にはいろんなところに湧き水があるので、途中で湧き水を飲んで顔を洗うんです。まだ暗いうちに家を出て、清々しい空気を吸いながら走って、朝日に照らされた山を見ながら地域に点在する共同浴場温泉にざぶんと入ったら、家に帰って料理を始めます。ここに住んで良かったと思える瞬間です」
湧き水や温泉、澄んだ空気は野沢温泉ならではですが、時間がない中での自分らしいメンテナンス方法を見つけておきたいですね。
地域の未来をデザインする

上野さんはヨガやピラティスのインストラクターも行っています
こうして日々のやりくりをしながらも、上野さんは地域やスポーツ業界の未来にも目を向けています。
「私にとってドリームシップはスポーツで地域を盛り上げるという役割を担っている、エンジン的な要素です」
「例えば、ドリームシップではスキーやマウンテンバイクのツアー事業も行っていますが、ツアーはガイドがいないと運営できません。ガイドは専門性が問われる仕事です。この仕事に興味を持ってくれる人の数を増やしていく必要があり、そのためには地域の方々と連携しながら全体を見ていかなければなりません」
「地域を発展させるには人材が必要です。私たちの事業に参画してくれる人材をどう育てていくか。この課題を担っているのがIAAだと考えています。地域の人たちの活力を創出するためにIAAの活動があると言い換えることもできます。この両輪がうまく連動すれば、地域全体がさらに活気づいていくと考えています」
「私自身のテーマは、地域の未来をデザインすることです。ドリームシップとIAAが連動することで、そのテーマを具体的に形にしていけます。さまざまな人との関わり合いの中で多くの未来をデザインしていく力が生まれれれば、すごく面白いしワクワクする。やりがいもあると思ってるので、頑張りたいと思ってます」
女性が一人で抱え込まない社会へ――10年後のビジョン
最後に、10年後の未来がどうなっていたらいいか質問してみました。
「日本では初めて女性の内閣総理大臣が誕生しました。日本は女性活躍の時代になってきていますが、その裏で仕事と家事、育児に奮闘する女性にしわ寄せが来ているのではと感じることがあります。女性はそもそも、特に子どもを持つ女性は表面化しにくいところ、見えていないところ、評価されないところでとても活躍していますから……」
これからの10年で、忙しさで無理を重ねる女性が減るような社会になっていることを願いたいですね。そんな未来がくれば希望があるし、自分の活動もそこにつなげていきたいです」

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まとめ
オンラインで実施したインタビューは明るく和やかに進み、編集部スタッフの子育ての悩みやスポーツに関する質問も丁寧に答えていただきました。
選手を引退し、野沢温泉村で精力的に活動する上野さん。仕事に家事に育児に忙しい日々を送るなかで、「自分の時間はほぼない」と笑います。
ですが、地域やスポーツ業界、アスリートの未来のために目一杯活動する姿やその思いは、自然と応援したくなり、力になりたいと思わせるものでした。
会社・団体概要
会社名/株式会社ドリームシップ
所在地/長野県下高井郡野沢温泉村豊郷6463-15
設立 /2009年8月7日
代表 /代表取締役 河口尭矢
会社HP/COMPASS HOUSE(株式会社ドリームシップ)
SNS /公式Instagram
団体名/IAA
所在地/長野県
設立 /2022年
代表 /成澤由美子
会社HP/IAA
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