• UPDATE

水田ともこさんは7年半の子育て後に起業!そのまちづくりとは?

あなたもWork Connectionに登場しませんか?

事業への思いと自分史を多くの人に伝えることで、求人効果やPR、企業ブランディング等につながります。詳しくは、こちらからお問合せください。

水田ともこさんが株式会社Bon la vieを立ち上げたのは2017年。子育てコミュニティの運営や企業に対して事業推進のコンサルタントなどを通して、子育てしやすいまちづくりの実現に取り組まれています。

会社員としての仕事が大好きだった水田さんにとって、約7年半の子育て専念期間は想定外のことでした。そこからどのように創業に至ったのか、また仕事や起業に対する考えなどを伺いました。

Q1. 水田ともこさんの創業は子供が産まれたことから始まった

水田ともこ

2017年に、株式会社Bon la vie(ボンラヴィー)を立ち上げました。Bon la vieはフランス語で「良き生き方、良き人生」を意味しています。社員を含めて、当社に関わる方々のそういう場所で在りたいという思いを込めて名付けました。

現在は顧問やコンサルタントとして、企業の事業推進に携わっています。具体的にはブランディングやリブランディング、アンバサダーマーケディング、保育園開設サポート、人材育成サポートなど多岐に渡っています。

例えば、ホームメーカー様の高齢者層向けのブランドラインを若い世代向けの新ラインとして立ち上げる際のお手伝いをさせていただきましたし、その他にもドラッグストアや商社、商品メーカー、保育園などさまざま企業様とご一緒させていただいております。また、子育てコミュニティ「Mom’s Style」の運営を行なっており、この春10年目を迎えます。

私の創業は、子供を産んだことから始まったと思っています。もともとは金融機関で勤務し、その後、福岡に多くのコールセンターが立ち上がった時期に、センターの立ち上げから運営をGMとして担っていました。本当に仕事が大好きで、朝は誰よりも早く出社し、帰りは接待までという忙しい日々を送り、とてもやりがいを感じていました。

そんな中で長女を妊娠し、育休か退職かという選択を迫られました。悩みに悩んだ結果、選んだのは退職です。自分の性格上、家事も育児もちゃんとしたくなるだろうということと、上司からは「このポジションに戻ってこれるよ」と言っていただきましたが、忙しいこのポジションで働いていくのは生活に無理が出てくるだろうというのが理由です。これは自分にとって忘れられない選択で、今振り返ってみるとこの選択が私の人生を変えたと感じています。

会社は辞めたけれども、出産したらまたすぐに働けると思ってました。でも結果は7年半もの間、専業主婦です。長女が乳幼児健診の度に引っかかり心配が多かったことや次女の妊娠・出産、配偶者の転勤などから、誰かと関わることもできず孤独なまま子育てを進めていました。とても働くなんて〜→とても働くなんて考えることができませんでしたが、次女が年中にあがる進級式の後ろ姿を見送ったときふと「もう一度、これから自分ができることを考えてみよう」と思えた瞬間を今でも覚えています。

Q2. 水田ともこさんの社会復帰はフリーランスの食育講師から

水田ともこ

その後はフリーランスの食育講師として社会復帰をしました。専業主婦の期間に取得していた3つの食の資格が強みになったのだと思います。もともとは人に教えるために資格を取ったのではなく、離乳食や自分たちの食事など、毎日作る食事の中で栄養素を効率良く摂取するにはどうしたらいいんだろうというところから栄養学を学びました。さらに自分が体調を崩したことをきっかけに東洋医学や薬膳の資格を取っています。

私がフリーランスとして活動し始めた頃は薬膳が注目されていて、薬膳教室からお仕事が広がっていきました。

初めて料理教室を開くことになった際には「何から始めたらいいの?」と不安もありましたが、その後生徒さんからの紹介で、食のお教室が広がっていきました。関東や中国地方からのご依頼をいただいたり、さらに食を事業体とする企業様の新メニュー開発に携わるようになったりと、徐々に事業の幅も広がっていきました。

同時に、私のように「子育てで孤独や孤立を感じている人を少しでも減らしたい」という思いから、子育てコミュニティを立ち上げました。食に関わるお仕事やコミュニティの運営をすること3年、依頼や委託が増え、個人で受ける範囲を超えてきていました。また一緒に働いてくれるスタッフは、みんな子育て中のママです。守りたい場所とスタッフができた。このような理由から「運営」から、法人格を持つ会社を立ち上げた「経営」に切り替える決断をしました。

Q3. 創業時が一番ワクワクしていた

私が創業した時は、まだ特定創業支援等事業など起業を支援するプログラムはありませんでした。資本金を100万円貯めるという目標を立て、さらに登記などの手続きに2~30万円ほど必要だったので、それらの資金を準備して「さあ、いざ!」という形で起業しました。振り返ってみると1番楽しかったのが創業時です。すごくワクワクしていましたね。

創業時は、思いが溢れて当然です。思いが溢れないぐらいだったら創業はしない方がいいと思うくらい。でも重要なのは自分のビジョン設定をきちんとしていることだと思います。ミッション、ビジョン、バリューのようなことかもしれないけれど、例えばそれを3分で語れるか。3分で語ったものを30分で語れるか。今度は1時間ぐらい語れるのか。小さな表にしてまとめきれるのか。そんな風に何度も何度もブラッシュアップしてやっていくといいと思います。

そして、その思いを具現化していくためには、具体的な計画が必要です。それが事業計画書。どのように実現していくのか。それは1人でできるのか、仲間がいるのか、組織にしなきゃいけないのか。このようなことを段階的に考えて、1人でやるのか、もしくは法人化していくのかを選択していくべきだと思います。

起業には覚悟が必要ですし、守るもの・背負うものが大きくなります。事業計画を立てられるならまずは立ててみましょう。法人化する理由がちゃんと言えるのか。法人化が必要な状況なのか。もしくはそこへ持っていく努力ができるのか。自分の考えをまとめるきっかけになると思います。

Q4. 娘たちが子育てしたいと思えるまちにしていきたい

水田ともこ

フリーランスから始まったこの9年の間に、いろんなイベントをして、いろんな事業をして、本当にたくさんの子育てママと出会ってきました。私が子育てコミュニティや会社立ち上げのきっかけとなった娘たちも16歳、13歳になりました。その中で、「娘たちが子育てをしてみたいと思えるまちにしていきたい」と考えるようになり、事業構想もだんだん変わっていきました。そこで私は自分で目標を決めて、計画や人脈に繋がるような動きをしていきました。高い目標を立てたのは、すごく大きなポイントだったと感じています。

立てた目標を実現していくために、絶対おさえたいという事業体を必ず抑えてきました。当社はファミリー層をターゲットとしているので、このターゲット層が必要とする住まいや食、ドラッグストア、病院、調剤薬局、ヘルスケアとビューティ。一生懸命営業するということではなく、ここはおさえたいという視点で目標を自分で決めて行動していますね。あとは、まちにとって必要か、企業様のニーズが高いかも意識しています。

立てた目標を具体化して、明確化して、動いていけば望んだものは叶っていくというのは実感していますね。

Q5. さまざまなライフステージの中で、仕事や起業をどう組み込んでいくのか

仕事や起業を人生の1つのパーツとして捉え、さまざまなライフステージの中にどう組み込んでいくのかが重要だと思います。

また仕事をしていく上で、パートナーの理解はすごく重要です。日本経済の先行きが不透明で、正規雇用が減ってきている中、残りの人生が50~60年あると考えたら、昔みたいな働き方ではダメだし、収入元も分散化させなきゃいけなくなる。そう考えると1馬力より2馬力の方がいい。こういう考え方をパートナーと共有しておきたいですね。お互いに協力して、いい関係性で、いい相乗効果であってほしいなと願うばかりです。

<会社情報>
株式会社 Bon la vie 代表取締役
子育てコミュニティ「Mom’s Style」 代表
水田 ともこ(みずた ともこ)
7年半の子育て期間を経て、35歳でフリーランスとして社会復帰、同時に子育てコミュニティ立ち上げる。2017年会社設立。子育てコミュニティにおいては、「まちの真ん中で子育てを」を掲げ、子育てが家の中だけでなく、まちの中で育まれるまちづくりを目指し、様々な活動を行っている。事業については、顧問やコンサルタントとして企業の事業推進に関わる。
子ども/16歳、13歳の娘2人。
座右の銘/想いは手法の上流にあり。しかしながら手法なき想いは無力である
会社HP/株式会社 Bon la vie
代表者SNS/@tomoko_yoshigai

◆求人効果も!貴社も起業家インタビューに参加されませんか

あなたの自分史を、Work Connection(ワークコネクション)に掲載しませんか?通常の求人広告とは異なり、起業のキッカケや子育ての両立の姿を伝えることで読者に深くアピールできます。また従来にはないブランディング、求人効果が見込めます。お問い合わせは、こちらまでお願いします。