長いコロナ禍の間ボードゲームを購入し、親子でボードゲームを遊ぶ人が増えました。外出できないお家時間を楽しむのに、最適なボードゲーム。
しかし、現代の子どもが遊びたいのはボードゲームより、やはりデジタルゲームを好み、コミュニケーション不足やゲーム依存になることを心配した親が買い与えるケースも多かった背景もあります。
ボードゲームで得られる知育・教育効果は、近年国内外でも注目されており、家庭だけでなく保育園、幼稚園、学校、図書館、学習塾等の習い事でも導入されています。子どもと大人、年齢に関係なくコミュニケーションが取れるものとして、「ボードゲームは子どもの成長に良い影響を与える」というイメージもあります。
目次
1. 非認知能力とは
ボードゲームではよく「非認知能力」を伸ばす効果があるといわれています。「非認知能力」とは、読む・書く・計算などという数値では測れない能力のことを言います。そして、「非認知能力」は、子どもの将来や人生を豊かにする力とも言われているのです。
学校の成績は思わしくなかった同級生が社会的に大成功し、逆に成績は抜群に良かった人が今はそれほどでもないということを耳にしたり、体験したりしたことがあると思います。社会的成功とは様々な要因が関わってきますが「非認知能力」がその要因になっている可能性が高いと言われているのです。
2. ボードゲームの効果とは
2-1. 社会性の習得
現在は、年齢の異なる子ども達が集まり一緒に遊んでいく機会も少なくなり、子ども同士のルール、上級生から教えてもらう良いことと悪いことを自然と体得することが難しくなってきています。遊びや、関りを持つ環境が少し希薄になっている現代。
ボードゲームは、異年齢の子ども達が対人で遊ぶため、集団生活を行う上で必要になる社会性を育むことができます。
2-1-1. 複数人で遊ぶ為、ルールが身に付く
対人で遊ぶボードゲームでは、必ず気持ちよく遊ぶためのルールがあります。社会と同じように、守らなければならにルールに触れることで、楽しく遊び、勝利を喜んだり、負けを悔しんだり出来るのです。
2-1-2. 我慢強さが身に付く
ボードゲームは簡単にはリセットが出来ません。コンピューターゲームでは、うまくいかなければすぐにリセットが出来ますが、ボードゲームではそうはいかないです。負けていても、自分勝手にやめられません。
自分でどう立て直すのか考え、辛抱する事や、仲間と協力することを考えます。こんな経験が、子どもの我慢強さを育て、諦めない辛抱強い子へと導いてくれます。
2-1-3. 協調性が身に付く
初対面の子ども同士でも、ゲームを始めると会話が始まります。子ども達は、ゲーム中には様々な感情が溢れますが、そのコントロールを行います。そこで自然と子ども達の中に協調性が生まれ、一体感が出てくるのです。
2-1-4. コミュニケーション能力が身に付く
ゲーム中は自然と会話が溢れています。人の行動に善し悪しに喜怒哀楽して盛り上がります。会話自体がゲームに必要不可欠なのです。コンピューターゲームでは、画面に向かって投げる言葉に反応してくれる対人はいません。
ゲーム終了後にも、話が盛り上がることも多々あります。その中で子どもたちは、コミュニケーション能力を高めていくのです。
2-2. 忍耐力と集中力の向上
ゲームには必ずルールがあります。ルールーに基づいて進行していく上で、子ども達は忍耐力を養いえます。また、ゴールに到達するまでに時間がかかることで、色々な工程や作戦を考えながらそのプロセスを楽しむ事や途中での駆け引きをすることで長期の目標に向けて忍耐力を身に付けることが出来ます。
2-2-1. 失敗からの学び
ボードゲームには勝敗がつきものですが、負けた時にもその経験から学ぶことがあります。次にどうすれば勝てるのかを考え、改善するための努力を試みます。この結果、思考力や忍耐力、又は考える集中力が身に付きます。
2-2-2. 他者との協力や競争
ボードゲームでは、対戦相手との関りを通して協力したり、競争したりすることが求められます。相手とのコミュニケーションや仲間と協力することで、子ども達は忍耐力を発展させることが出来ます。
ボードゲームは、楽しみながらこれらのスキルを養うことが出来る為、家族や友人、初対面の人とでも、一緒にプレイできることが魅力です。
2-3. ストレスの軽減
ゲームは楽しさと興奮を提供するだけでなく、リラックスやストレスの軽減の効果もあると言われています。リラックスした気持ちで遊ぶことで、子ども達は日常のプレッシャーや緊張から解放されることが確認されています。
2-3-1. リラックス
ゲームということで、子ども達は一般的に“楽しいもの”と認識している活動であり、リラックスして取り組むことが出来ます。プレイ中に笑いや楽しみが仲間と共有されることで、子ども達のストレスの軽減となる場面が増えます。
2-3-2. 挑戦すること
プレイ中は時に挑戦が必要となる場面があります。その挑戦を乗り越えることで、成功したり失敗したりを経験し、子ども達は成長します。成功体験を積むことで自己肯定感が向上し、ストレスへの対処能力が向上します。
2-4. 数学的知能の向上
ボードゲーム内には、数字や計算が組み込まれているものも多く、子ども達は楽しんでいるうちに数学的な概念を身に付けることが出来ます。
2-4-1. 計画力と戦略思考
ボードゲームの多くは、計画と戦略思考が必要となります。相手の手を読み、予想してゲームの展開を考えることで、数学的な思考を鍛えることが出来ます。
2-4-2. 数の概念
ダイスやカードの数字を加算したり比較したりすることで基本的な数学的知能が向上します。子ども達にとってこれは、直感的ですぐに取り組める楽しい方法です。
2-4-3. 空間認識能力
駒やカードの配置により勝敗を決めるゲームや、バランス感覚をつかうものでは、空間認識能力を鍛えることが出来ます。
2-4-4. 確率の理解
サイコロやカードの組み合わせを通じて、確率の理解が促進されます。確立を考えることで数学的概念を実践的に理解できます。
一部のボードゲームでは、数学的な概念を強化することが明示的な目的となっており、教育用のゲームも存在します。ゲームを用いて楽しく、自然に学習できるということは相乗効果が大きいですね。
3. おすすめのボードゲーム
3-1. Uno(ウノ)
子どものころ遊んだ経験がある方が多いかと思います。数字や色を合わせてカードを出し、最初に手札をなくしたプレイヤーが勝つゲームです。
家族や友人、幅広い年齢で楽しむことが出来ます。
独自のルールが存在するようで、子どもたちが考えたルールでやってみるのも面白いですよ!
3-2. Connect4(コネクト4)
垂直なフレームにカラフルなディスクを落として、4つのディスクを縦横ななめいずれかで連続させたプレイヤーが勝つシンプルで戦略的な要素もあるゲームです。
3-3. なんじゃもんじゃ
ランダムに現れる謎生物に名前を付け、再登場したときに素早く名前を呼ぶカードゲームです。
低年齢から遊べて、反応を楽めるゲームです。
3-4. 人狼ゲーム
人間になりすましている狼はだれか当てる会話型心理ゲーム。人狼ゲームに欠かせない基本の6役職が入った決定版!噓を見破れるかvs.欺けるか。正体を隠して人間に紛れる「人狼チーム」と、言動から推理して人狼を暴く「市民チーム」の生き残りをかけたチーム戦。
だれが味方で、だれが敵か。会話による駆け引きから、騙すスリルと見破る快感を味わえるゲームです。
3-5. ブロックス
「ブロックス」は、タイルを角が接するように置いていくロジカルなゲームです。賢い人ほど勝てる! ・世界中の玩具祭を席巻し、賞を総なめしたフランス生まれのテリトリー戦略ゲーム。ピースを途切れないように盤へと置いていき、最後にたくさんピースを置けた人が勝利します。
4. 最後に
テーブルゲームが子どもたちにとってどのような効果があるのか、お分かりいただけましたか?単に”ゲーム“と言ってもこれだけの効果を与えられると思うと、保護者側もしてみようかなと思っていただけたのではないでしょうか。
これだけ携帯型ゲームが普及している中、子どもたちとコミュニケーションを取る手段が薄れて悩む保護者もいます。幼いころから、家族でテーブルゲームをする習慣などがあると素敵ですね。
ゲームによって得られる効果が違うので、色んなゲームに挑戦してみるのもいいでしょう。
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