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脳を刺激する「ボードゲーム」とは?6歳までが発達のピーク!

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ボードゲームは、子どもにとって知育効果があるといわれています。知育とは、子どもが興味を持つ遊びを通じて、非認知能力を育てることです。

有名な例としては、「しりとり」があります。しりとりは、語尾からつながる単語を想像させます。その結果、記憶力や思考能力、集中力の向上効果が期待できます。このように知育は、楽しみながら子どもの才能を伸ばしてくれます。

本記事では、ボードゲームが子どもにどのような教育効果をもたらすのかを解説します。また具体的な事例やおススメのボードゲームも、ご紹介します。ぜひ、参考にしてください。

1. ボードゲームの知育効果とは

子どもの脳が急成長する時期は6歳まで

子どもの脳が急成長する6歳までの時期が重要

まず最初に、ボードゲームの知育効果を具体的に解説します。

1-1. 6歳までに脳の90%ができあがる

人の脳は、3歳までに80%、6歳までに90%ができあがるといわれています。上の図のように、脳ができあがるまでの期間に、いろんな刺激を与えることがとても重要です。そして子どもの脳の発達につながる代表格の一つが、知育です。

1-2. 特に重要な0~3歳の在り方について

国際連合の機関であるユニセフは、2001年の「世界子供白書」で以下のような指摘をしています。

子どもが3歳になるまでに、脳の発達がほぼ完了する。 新生児の脳の細胞は多くの成人が「何が起こっているか」を知るずっと前に増殖し、シナプスによる接合が急速に拡大して、終生のパターンが作られる。

子ども時代の初期では、親や家族やその他の成人との間の経験や対話が子どもの脳の発達に影響し、十分な栄養や健康や綺麗な水などの要因と同じくらい影響力を持つ。この期間に子どもがどのように発達するかが後の学校での学業の成否を決め、青年期や成人期の性格を左右する。

世界中の機関の研究により、幼児期の教育がその人の将来の学業だけでなく、性格にまで影響することが証明されています。そのためイギリスやフランス、ドイツ、アメリカでは、この時期の教育の無償化に取り組んでいます。

1-3. ボードゲームの知育効果とは

1-3-1. 記憶力の向上

ボードゲームは、ただ楽しむだけでなく、記憶力を鍛えるための素晴らしいツールとしても知られています。ゲームを通して、カードの絵柄や配置など、様々な情報を記憶する練習ができます。

1-3-2. 手先の器用さが身に付く

手先の器用さを競うボードゲームは、大人から子供まで楽しめるものがたくさんあります。代表的なものには、ジェンガがあります。木製のブロックを積み上げていき、崩さないように慎重にブロックを抜いていきます。ジェンガは、バランス感覚と集中力が身に付きます。

またアクロバットタワーは、小さなパーツを積み上げていきます。そのためより繊細な作業になり、集中力が身に付きます。

1-3-3. 論理的思考能力の向上

ボードゲームは、勝利するために戦略を立てて、その戦略を実行に移すことが求められます。この過程で最善の選択肢を考え、予測し、計画を立て、実行するといった一連の論理的思考が自然と養われます。

1-3-4. 問題解決能力の向上

ボードゲームでは、ゲーム中に様々な問題や課題に直面します。そして、それらを解決していく必要があります。例えば状況分析や情報収集、仮説の構築、検証といった問題解決に必要なスキルが身につきます。

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2. ボードゲームの知育効果事例

ボードゲーム

ボードゲームは熱中しながら知育効果も得られる

2-1. 板橋第十小学校の取り組み

近年ゲームやYouTubeなど、子供たちの娯楽はデジタルに変わってきています。その一方で、企業や個人が制作するボードゲームも世界的なトレンドになっています。そんな中、ボードゲーム「カンジモンスターズ」をはじめとしたボードゲームの制作者が、板橋区立板橋第十小学校でゲストティーチャーとして登壇しました。

その目的は、「ボードゲームというアナログな世界に触れながら、エンターテインメントの視野を広げる」というものです。実際の授業は、ボードゲームで遊ぶ体験の時間と、ボードゲームの制作者にインタビューする時間の二部構成で進められました。そして約100人の4年生が数グループに分かれ、制作者と共にゲームに触れました。

ボードゲームの大きなメリットは、プレイヤーを飽きさせないことです。同時に遊びの中で、目標の立て方や自主性を促せることで、教育との親和性が高いのも大きな特徴です。

2-2. 福岡市「アフタースクールび場」の取り組み

アフタースクールび場」は、小学1年生から5年生まで33人が通っています。そこでは、積み木を活用した知育教育や演劇を応用したドラマ教育が行われています。代表の山里さんは、東京大学を卒業後に大手メーカーに入社。2018年に母親が園長を務める保育園での新規事業をキッカケに、教育の道に進みました。

ユニークなのは、子ども達自身がオリジナルのゲーム作りに参加していることです。その試みは、2020年にスタートしました。その中身は、既存のゲームの分析やコンセプト作りから試作まで、多岐に渡ります。

過去のオリジナルゲームは、『バズり王にオレはなる‼』と『注文の多い魔女のレストラン』の2種類。その完成度の高さは、保護者から「大人でも面白いと思えるレベル」との声が出るほどでした。

3. ボードゲームのおススメ

3-1. コミュニケーション能力が高まるUNO

ボードゲーム UNO

リアルプレスの調査によると、UNOで身についた能力の第1位は、コミュニケーション能力でした。2位は「計算力」、3位は「計画性」でした。

また子どもの頃にUNOで遊んだ経験がある人の傾向として、64.1%の人が「大人と話すことに抵抗がなかった」と回答しています。また「普段話さなかったクラスメートとも話すようになった」という感想もあります。

UNOは、家族や友人など幅広い年齢で楽しむことが出来ます。そのため、世代を超えたコミュニケーションを楽しみながら身に付けることができます。

3-2. 予想する楽しみがあるコネクトフォー

コネクト4

コネクトフォーは、○×ゲームや5目並べに似ています。チェッカー駒を使うスタイルでよく知られている垂直ゲームです。どちらかのプレイヤーのコマが縦・横・斜めに直線に4個並べることができた時、そのプレイヤーが勝利となります。

このゲームでは、「自分は縦と横、ナナメのどこに4つ積み上げようか」「相手はどうディスクを落としてくる?」と予想します。そうすることで、想像力や分析力が養われます。また全体を俯瞰する力や、分析に基づく計画的行動力も身につきます。

3-3. みんなで大笑いできるナンジャモンジャ

なんじゃもんじゃ

ナンジャモンジャは、頭と手足だけの謎生物ナンジャモンジャ族が描かれたカードを中央の場でめくります。その時その人のセンスで特徴を捉えた名前を付け、それを全員で覚えます。その後、めくられたらその名前をいち早く叫ぶことで溜まったカードを獲得します。その集めた合計枚数を競うゲームです。

2011年にロシアで誕生したカードゲームで、日本では2016年から発売されました。ナンジャモンジャでは、視覚と言語を一致させる記憶力が求められます。このゲームでは面白い名前をつける子どものセンスも生かされるので、表現力も鍛えられます。

3-4. 測定効果が実証された人狼ゲーム

ボードゲーム 人狼

人狼ゲームは、コミュニケーション能力の向上に役立つという研究結果があります。これは東京福祉大学の丹野宏昭氏による「人狼ゲームを用いたコミュニケーショントレーニングの効果測定」です。

具体的には、人狼ゲームを3回実施し、振り返りを行います。すると、参加者は実施前より社会的スキルと自己主張が高くなるいう結果が証明されています。

人狼ゲームは、人狼陣営と村人陣営に分かれて行うコミュニケーションゲームです。村人陣営には、「占い師」や「霊能者」などの特殊能力を持つプレイヤーが存在します。こういったキャラクターもゲームの奥深さに貢献しています。

3-5. 誰でもすぐに始められるブロックス

ボードゲーム ブロックス

ブロックスは、タイルを角が接するように置いていくロジカルなゲームです。世界中の玩具祭を席巻し、賞を総なめしたフランス生まれのテリトリー戦略ゲームです。累計販売数が10万個に達するほどの人気のゲームです。

ピースを途切れないように盤へと置いていき、最後にたくさんピースを置けた人が勝ちになります。

ブロックスは、コミュニケーションが取りやすいゲームです。また誰でもすぐに始められるところが最大の魅力です。親子やおじいちゃん、おばあちゃんと一緒に対戦できます。みんなで集まって一緒に楽しみながら、コミュニケーション能力を高めることができます。

4. まとめ

ボードゲームの最大のメリットは、子どもが熱中しながら、成長期の脳に刺激を与え、教育効果と人格形成に好影響を与えることです。特に人の脳の発達の90%は6歳までなので、幼児期に行うことが理想です。

イギリスやドイツ、フランス、アメリカなどの先進国が、その期間の教育無償化を推進している事実からみても、その重要性がわかります。

ボードゲームは、今回ご紹介したもの以外にも様々な種類があります。ぜひみんなが楽しめて、親子のコミュニケーションもより活性化するものを見つけて楽しんで下さい。

 

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