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小1の壁の両立とは?具体的な問題や克服方法をご紹介します

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小1の壁とは、共働き家庭において、子どもを保育園から小学校に上げる際、直面する社会的な問題のことをいいます。多くの親たちが直面する課題として知られています。

「小1の壁」は、親たちが直面する一般的な課題であり、具体的な問題やその克服方法について概要を説明いたします。

1. 小1の壁とは?

基本的に、「小1の壁」とは、子供が小学校1年生に進学する際に発生する様々な課題や問題を指します。小学校と保育園を比較すると、小学校では必要な教材や用品の数がかなり増加します。くわえて、学校行事やPTAなどに参加したり、宿題や提出物をチェックしたりといったタスクも増え、保護者がかなり忙しくなってしまう状況になります。

さらに、保育園には延長保育が提供されていたため、仕事や交通などの都合により子供を長時間預けることができました。逆に、小学生を預かる学童保育では、保育園と比べて終了時間が著しく早く、長時間の預かりが難しい状況が生じることがあります。特定の地域では、学童保育のサービス提供が追いつかず、一部の家庭では利用が難しいという状況も見受けられます。これにより、働き方を変更する母親が少なくない状況となっています。

小1の壁が特に顕著になる時期は、春休みから入学式までの期間と、小学1年生の1学期です。例えば、幼稚園を卒業してから小学校に入学するまでの春休み期間では、学童保育の利用が可能かどうかが重要な要素となります。

待機児童が存在する場合、学童保育への入所可否が最初の障害となります。学童保育に預けるとしても、様々な教材の用意や入学式に向けた準備など、忙しい日々が続きます。小学1年生の1学期からは、新しい環境に本格的に移行します。宿題の確認や学校からのプリントのチェック、必要な持ち物の用意などが増加し、一気に負担が増すことになります。

2. 小1の壁に直面したとき…

小1の壁には、長期の休みや教材の用意、学校行事への参加など、さまざまな課題が立ちはだかります。これらの課題に対処するために、働き方を変更したり、思い切って退職・転職を選択する人もいます。退職や転職、雇用形態の変更にはそれぞれの利点と欠点があります。以下にその詳細をご紹介いたします。

2-1. 退職や転職を検討する際

専業主婦でい続けることが難しいかもしれませんが、「就職活動を進めつつ、しばらくは子どもと過ごす時間を増やす」という選択をする人は多いでしょう。派遣社員やパート社員であれば、勤務時間や形態の柔軟性が高まり、学校行事にも参加しやすくなります。同時に、教材の用意や宿題の確認、連絡事項の確認などのタスクも、余裕を持って遂行できるようになります。時間的・精神的な余裕が減少し、「つい厳しく叱ってしまった」や「急かしてしまった」ということも減少するでしょう。

特に、宿題や提出物をゆっくりと確認できることは、重要な利点です。子どもが困難に直面したときに素早く気づき、学業面でのサポートが容易になります。さらに、「親に十分に話を聞いてもらえる」「宿題の教えてもらう時間がじっくり確保されている」ということは、子どもの安心感を高めるでしょう。

逆に、退職や転職には金銭面での不安がデメリットとして挙げられます。フルタイムの正社員時代に比べて収入が減少するため、家計が赤字になる可能性も考えられます。同時に、キャリアに空白期間が生じるため、「正社員としての復帰が難しくなる」や「仕事の選択肢が狭まる」といったデメリットも存在します。

こうした状況では、必要に応じて家計を見直したり、在宅で可能な仕事を見つけるなどの工夫が求められます。退職や転職を検討する際は、毎月の収支を詳細に把握し、無駄を削減していくと良いでしょう。家計を再点検することで、「思っていたよりも無駄遣いしていた」という気づきが生まれることもあります。

2-2. 雇用形態を変更する際

現職を辞めずに、雇用形態のみを変更するという選択も検討できます。現在の仕事を辞めた後、すぐに新しい仕事が見つかるとは限りません。同様に、新しい職場環境で予期せぬストレスを経験する可能性も考えられます。

雇用形態を変更するだけで、馴染みの職場で働き方を変えられることが大きな魅力です。現在の仕事で培ったスキルやキャリアも、そのまま活かすことが可能です。正社員の時と比較すると、時間的な余裕ができるため、仕事と育児を両立しやすくなるでしょう。

逆に、デメリットとしては退職や転職と同様に、経済的な負担が大きくなることが挙げられます。雇用形態が変わることで、収入が減少することになりますが、職場自体は変わりません。正社員に比べ、平日の休みを取りやすくなりますが、その代わり給与も低くなります。同時に、育児だけでなく仕事にもやりがいを感じている方は、「負担は減ったけれども、何かが物足りない」という感覚を抱くこともあるようです。

3. 小1の壁の具体的な問題

小1の壁に直面する際、悩まれることが多い項目を以下にご紹介します。

3-1. さまざまな備品の用意

小学校に入学すると、教科書やノートに加えて、体操着や給食袋、鍵盤ハーモニカなどの用意が増えます。これらのアイテムを全て揃えた後は、それぞれに名前を記入する必要があります。学校指定の学用品を買う際には、指定された店舗に足を運ぶ必要もあります。

3-2. 宿題や提出物の確認

日々の宿題や提出物を確認しなければなりません。丸つけや音読の確認など、これらの作業は予想以上に手間がかかります。子どもが宿題になかなか取り組まなくて、「早くしなさい!」と厳しく叱ってしまい、その後自己嫌悪に陥った経験をお持ちの方もいるかもしれません。

3-3. 連絡事項の確認

学校からのプリントを確認し、家庭へのお願いや授業で使用する持ち物をチェックします。時折、「今日は工作のための材料が必要」「今日は体操着で登校」という情報を直前になって知り、急いで準備をしなければならないこともあります。連絡帳で必要な情報を確認できていた保育園時代と対比すると、日々のプリントチェックはかなりの負担になるかもしれません。

3-4. PTAや学校関連の活動への積極的な参加

小学校に入学すると、学校行事も増加します。特に遠足や授業参観、運動会などは、様々な準備が必要で、忙しくなりがちです。PTAや保護者会への参加も求められ、仕事との両立が一層難しくなります。

3-5. 送迎の時間が早まる

学校の授業終了時間や学童の預かり終了時間は、通常、保育園と比較して早い傾向があります。結果的に、保育園に預けていた時よりも送迎時間が早くなり、「仕事との都合がなかなか調整できない」と悩む方が増えています。

3-6. 食器洗いや洗濯など、家事の負担が増える

体操着や給食袋など、家庭での洗濯物も増加します。特に夏になると、汗や汚れが気になりますし、水泳の授業があれば水着の洗濯も欠かせません。普段の洗濯物もこれに加わるため、「思ったよりも手間がかかり疲れてしまう」と感じる方も多いのです。

3-7. 長期の休み期間の負担

周りは開放感に満ちた夏休みなのに、学童に参加している子どもたちは、毎日学童に通うことになります。そのような状況から、学童に通うことに嫌悪感を示す子どもが出てくることもあります。同様に、長期の休み期間中は給食が提供されないため、子どもの昼食としてお弁当が必要になります。

3-8. 時短勤務の制約

現在では、子どもが小学生になると同時に、時短勤務を終了させる企業が増えています。身の回りのことが基本的にできるようにはなっていますが、小1の子供はまだまだ手がかかる時期です。環境の大きな変化により、子どもが無意識にストレスを抱えたり、悩んだりしていることもあります。子育ての大変さは変わらないのに、時短勤務が終了すると、それが大きな負担になります。

4. 小1の壁への対処法

以下では、小1の壁を乗り越えるための対策をいくつか紹介します。自治体の支援制度を利用するか、実家のサポートを受けるなど、最初に自分で実行できそうな対策を考えてみましょう。

4-1. 学童保育を活用する

できれば、学童保育を利用することを考えてみましょう。学童保育は、通常、小学校入学前に募集が始まり、4月から参加できることが一般的です。学童では、児童支援員の監視のもとで宿題をするか、自由に遊ぶことができます。異年齢の交流を重視している学童保育もあり、そこで思いがけず子どもの友達が広がることもあります。

ただし、待機児童に対する学童保育の整備が追いついていない場合や、利用時間の都合が合わないなどの課題も存在します。特に、預かり時間が18時までとされている場所が一般的です。その結果、仕事の都合でお迎えが間に合わず、子供が一人で帰宅することになります。学童保育の利用時間と、勤務時間の調整が重要です。

4-2. 実家のサポートを受ける

自宅と実家が近くにある場合、実家に相談するのも良いでしょう。孫と会えることを嬉しく思い、自発的にサポートを提供してくれる可能性があります。子どもも、おじいちゃんやおばあちゃんとの時間を楽しみにしてくれるでしょう。面倒を見てくれる方がいると、1人で行動させるよりも防犯上の理由で安心感があります。

ただし、実家の両親も時間やスケジュールの制約があることもあります。「毎日サポートを得るのは難しい」という心構えを持っていると、気持ちに余裕が生まれるでしょう。その上、家族であっても過度に甘えることも問題です。良好な関係を維持するためには、最低限の思いやりが必要です。

4-3. ファミリーサポートセンターを活用する

ファミリーサポートセンターとは、各自治体が運営している支援センターのことです。子育てをサポートする「提供会員」と、サポートを依頼できる「依頼会員」から成り立っています。依頼会員になることで、子どもの一時預かりやお迎えを有料で依頼できるようになります。

さらに、ファミリーサポートセンターの提供会員は「市町村指定の講習を受講した方」と指定されていることもポイントの1つです。子育てに関する知識や情熱を持っている方にサポートを依頼できるため、子どもを安心して預けることができます。

4-4. 習い事を検討する

経済的な余裕がある場合は、習い事を始めるのもおすすめです。例えば、英会話教室や水泳教室などは、長く親しまれている人気のある習い事の代表格です。最近では、ロボット作り教室やプログラミング教室など、理系分野に焦点を当てた習い事も注目を集めています。

「子どもがモノづくりが好きだから」や「将来的に大人になっても役立つ知識を身につけてほしいから」といった理由から、こうした習い事に参加させるケースは多いでしょう。習い事は、学童保育などと同様に、家庭と学校に次ぐ子どもの居場所となります。

5. まとめ

小学校への入学は、親も子どもも大きな生活環境の変化を迎えます。喜びに満ち溢れつつも、小1の壁にぶち当たり途方に暮れることもあるかもしれません。子どものために、これまでの職歴を諦めたり、転職を検討したりすることもあるでしょう。

ただし、小1の壁は永遠に続くわけではありません。季節が巡るころには、幼いと感じていた子どもも驚くほど成長し、頼もしく感じられることもあるでしょう。親も子どもも安心して小学1年生を迎えるためには、入学前から『小1の壁』に対処するための対策を実施し、柔軟に対応できる体制と心構えを整えておくことが重要です。

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